なりひらの恋 在原業平ものがたり

『いちご同盟』を中学の時に読み、 三田誠広に一時はまっていた気がします。ただ、読んだ、という記憶があるだけで、内容はあまり覚えていません。自分の記憶力のなさが残念です。 三田誠広の名前が懐かしくて、借りてみました。歴史も踏まえつつ、しかし『…

豆腐屋の四季

読了。 独立して1年目。アルバイトとはいえ、自分の専門を生かした仕事に就いているのに、うまくいかないことが多く、自信を喪失しています。働くって難しい、お金を稼ぐって大変。そう思っているせいか、体が弱く、貧しいながらも、「労働」に対する姿勢が…

トリセツ・カラダ

海堂尊にはまった時に、とりあえず図書館にある海堂尊のものは全部読んでみようと思って予約していた本。高校の生物でやったなぁ、(出版されてないけれども)高校生の時に読みたかったなぁ、などと思った。 癪は胆嚢炎のことだと言われている、とあった。メ…

豆腐屋の四季

出久根達郎『夢は書物にあり』に出てきた本。 『豆腐屋の四季』の松下竜一が好きで、長いこと、こつこつと集めていた。(「相聞」より) 同書中の他の所にも(労働文学としてだったかなぁちがうなぁ、何か、そんなことを書いたところにも出ていた気がするの…

夢は書物にあり

今日の午後はオフにして、久しぶりに、目当て無く図書館に行ってみた。そして、出久根達郎を見つけた。 中学生の時、クラスメイトに「何か本を読みたいんだけど」と聞いたら、「私は出久根達郎と長野まゆみが好き」と教えてくれた。早速借りてみたけれども、…

ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ

昨年末の忘年会に、「辻村深月」という作家がオススメだと言われた。早速、いくつかを図書館で予約してみた。で、最初に借りることができたのがこの本。 作家さん自身が同じ年だからなのか、作中人物たちの年令が近いせいか、彼女たちの発言一つ一つが胸につ…

3月に読んだ本

池谷裕二 『進化しすぎた脳』 『だれでも天才になれる 脳の仕組みと科学的勉強法』 小川糸 『食堂かたつむり』 『ペンギンと暮らす』 『ペンギンの台所』 木村紀子 『日本語の深層』平凡社新書570 梨木香歩 『渡りの足跡』 『f植物園の巣穴』(←『大学』『…

今借りている本

『だれも知らない小さな国』(佐藤さとる・講談社、1969.11) 『蹴りたい背中』(綿矢りさ・河出書房新社、2003.8) 『単純な脳、複雑な「私」』(池谷裕二・朝日出版社、2009.5) 『原稿用紙10枚を書く力』(齋藤孝・大和書房、2004.10) 『不思議な羅針盤…

昨日読んだ本

昨日、図書館で次の2冊を借り、早々に読み終えてしまいました。 『週末、森で』(益田ミリ、幻冬舎、2009.9) この人の絵や言葉には安らぎがあり、読むと優しい自分になれます。今回は、……カヤックがしてみたくなりました。 『蛇にピアス』(金原ひとみ、集…

読書ブーム

自分の中での話ですが、久しぶりに読書を楽しみたい気分になっています。2月10日に、市立図書館で以下の4冊を借りてきました。 『文豪ナビ太宰治』(新潮文庫・2004.12) 『優しい音楽』(瀬尾まいこ・双葉社・2005.4) 『日本文学者変態論』(爆笑問題・幻…

いつか僕もアリの巣に

「びっぐいしゅー」に、この著者はアリ50匹くらいなら全員の顔を見分けることができる、というような一節が載っていたので、それはすごい!と興味を持ち、この本を図書館で借りてみました。だって、あんな、黒いちっちゃな虫の個体をどうやって識別するとい…

カラキョー3

しばらく夢中になって読んでいた『カラマーゾフの兄弟』。あっという間に3巻を読了し、4巻の途中まで読み進めていたのですが、いつの間にかまた放置していました。乱読派なので、またブームがきたら続きを読もうと思います。

カラキョー2

カラマーゾフの兄弟の2巻をようやく読了。一体、いつから読み始めたのか、自分でもさっぱり覚えていません。途中であきてしまい、しばらく離れていたのですが、先週くらいから再開。今日から3巻に入りました。

戸村飯店 青春100連発

瀬尾まいこさんの書き下ろしです。何でも器用にこなせてイケメンの兄ちゃんと、不器用だけど一生懸命な(あんまりイケメンじゃないのかな?)弟の、まさしく「青春100連発」な1年が描かれた作品です。瀬尾まいこさんらしい、ギャグありーの、ほろーりさせー…

「崖の上の〜」は『門』を踏まえている、という話を聞いたので、読んでみました。 ぽにょに出てくる「そうすけ」は崖の上に住んでいましたが、こちらの宗介は崖の下に住んでいます。崖の上と崖の下という違いのみならず、様々な所で、大団円のぽにょと、陰が…

かにこー

プロレタリア文学です。今の時流に合っているということで、ブームになっていた「カニコー」を、遅ればせながら読んでみました。文章に慣れるまでは、ひたすら我慢でした。辞書を引きながら、毎日少しずつ読み進め、ようやく読了しました。この手の作品は、…

かもめのジョナサン

隊長にお願いをして、お借りしました。有名な作品であるので、前々(たぶん20年前くらい)から興味はあったと思います。でも、思っているだけじゃあ、だめなんですよね。隊長の愛読書だということだったので、これをきっかけに、私も読んでみようと思った次…

りかさん

「りかさん」とは、黒髪の市松人形の名前です。しかし、ただの人形ではありません。りかさんは「恨まない」というとてもすばらしい美徳を備えています。 ようこさんは、おばあちゃんからりかさんをプレゼントされます。ようこさんは、りかさんと寝食をともに…

ダ・ヴィンチを買いました

毎号買っている雑誌です。なんと、今月号の特集は「よつばと!*1」です。よつばちゃんの人物相関図や、話の紹介などが載っています。 「作者の好きなもの」というコーナーに、映画とマンガが3作品ずつ紹介されていました。映画では『亀は意外と速く泳ぐ』『…

千すじの黒髪

サブタイトルは「わが愛の與謝野晶子」。古本屋で以前に買った文庫本。だいぶ本棚で寝かせてしまっていた。 先週は、自分の精神状態がだいぶイライラしていたせいか、晶子も鉄幹も許せなかったが、今日はさほど気にならず、読了。「人間性と研究は反比例する…

7's blood

新潮文庫の『卵の緒』(瀬尾まいこ)に一緒に収録されていた作品。 家庭の事情から、二人きりで暮らすことになった異母兄弟。初めて会う二人はぎくしゃくしていたが、やがて心を触れ合わせていく。(裏表紙より) 映画へ出かける往復の電車の中で読了。七子…

天国はまだ遠く

『ありがとう、さようなら』を、行きの車中で読みきってしまったので、帰り道の途中で購入。そして、帰りの車中で読了。 仕事も人間関係もうまくいかず、毎日辛くて息が詰まりそう。23歳の千鶴は、会社を辞めて死ぬつもりだった。辿り着いた山奥の民宿で、睡…

ありがとう、さようなら

瀬尾まいこさんが、デビュー直後から3年半にわたって綴ったエッセイ集。『ダ・ヴィンチ』に連載されていた内容に、一部書き下ろしが加えられている。 ある時、教頭先生に「おみゃあが出してる学級通信と区別がつかんわや」といわれましたが、その通り。内容…

間宮兄弟

映画と違って、文章で心情が明確に吐露されているぶん、読み進めるのがしんどかった。毎日ちょっとづつ読み進めて、半分ほど残っていただろうか。今日は一気に読み進めることができた。 帰るところがあるって、すばらしい。自分の居場所があるって、温かい。…

日本語 表と裏

「あいまいな言葉」、とりわけ「日本語本来のヤマト言葉で、しかも私たちがいまも日常会話のなかでひんぱんに使っている慣用句」「たとえば、「よろしく」とか、「やっぱり」とか、「どうせ」といった表現を再検討した本。読みやすいうえにためになって非常…

ギブアップ

『飛ぶ教室』『銀のスケート』『コンチキ号漂流記』を前から気になっていたので借りてみたのだが、結局読んだのは『飛ぶ教室』の最初だけ。読んでない2冊については、カバーの見返しに書いてあったあらすじ(?)の引用を以って備忘録としておこう。 スケー…

衝動買い

「yonda?」くんのブックカバーが欲しかったのと、前々から瀬尾まいこの本もそろえたいという願望とが相俟って、文庫を2冊購入。買ったのは、『卵の緒』と、梨木さんの『ぐるりのこと』。はがきが手元に無いので、ブックカバーへの応募はまた今度かな。

裏庭

最近、生活時間が昼夜逆転気味。戻そうと思って、ちゃんとした時間に布団に入るのだけれども、なかなか寝つけない。そこで、買ってはあったものの、今まで読んでなかった梨木さんの本を読んでみることにした。 母と娘が出てくるもの(しかも、あんまり仲が良…

天皇たちの孤独―玉座から見た王朝時代―

著者は歴史の人。今まで、実資や行成といった人物像が描けなかったのだが、一条天皇自身、また一条天皇を取り巻く状況がわかりやすくて、頭の整理に役立った。入門書としておもしろく読めた1冊。東京から戻ってくる新幹線の時間+αで読了。

東京タワー

朝起きたときに、ちょっとだけ、と思って読見始めたのが間違い。オカンが東京に出てきてからは、涙がぽろぽろ、止まらない。家を出るぎりぎりまでかけて読了。 ありきたりなことが真面目に行われているからこそ、人間のエネルギーは作り出されるのだろう。 …