天国はまだ遠く

『ありがとう、さようなら』を、行きの車中で読みきってしまったので、帰り道の途中で購入。そして、帰りの車中で読了。

仕事も人間関係もうまくいかず、毎日辛くて息が詰まりそう。23歳の千鶴は、会社を辞めて死ぬつもりだった。辿り着いた山奥の民宿で、睡眠薬を飲むのだが、死に切れなかった。自殺を諦めた彼女は、民宿の田村さんの大雑把な優しさに癒されていく。大らかな村人や大自然に囲まれた充足した日々。だが、千鶴は気づいてしまう、自分の居場所がここにないことに。心にしみる清爽な旅立ちの物語。(裏表紙より)

「もうイヤだ!」「いっそ死にたい!」なんて思うことはしょっちゅう。でも、死ぬ勇気なんて私には無いし、今のままでは死んでも死に切れない。だから、私は愚痴をこぼしながら、しんどいと思いながらも生きている。そして、自殺に失敗した千鶴も、死ぬことが怖くてそれ以後自殺しようだなどとは思わない。自殺願望が無くなった千鶴は、次どうすべきかを考えようとするけれども、うまく脳が働かない。そして、日々をのんびりと過ごす。
千鶴のくよくよと、私のうじうじは似ている気がする。今度へこんだ時は、この本を読んでみようかな。