陰日向に咲く

陰日向に咲く

陰日向に咲く

ようやく予約待ちの順番が回ってきた。評判通り確かにおもしろい。読破にかかった時間は1時間もかからなかったぐらいだろうか。
アメリカ兵をぶん殴った話」。それぞれの話をつなぐ緩い線。全ての話がそこへ収斂していく。何か一つ、いわばオチへと向かって話がまとまっていくのは本として当然のスタイルであるのだけれども、その、向かっていくまでの「間」が心地よかった。
一気にぐいぐい、というものではない。だれっとしたり、途中でオチが分かってしまったりもする。でも、その緩さがいい。タイトルの響きもいい。私もこんな風にD論が纏められたらいいなぁ。