かもめ食堂

群ようこ原作。ではあるものの、先に本ありきでの映画ではなく、先に映画の設定ありきで作られたもの。割と出てすぐ辺りで本を読んだ気がする。群ようこは好きだし、小林聡美も好きだったので、映画も見に行く気でいたのが結局見に行けないまま。デスノートと一緒にレンタルしてみた。
予想通りというか、予想以上にというか。穏やかな話であることは知っていたけれども、映像が加わるとしっとりする。食堂が舞台、というのもいいのかもしれない。最初は誰もお客さんが来なかったかもめ食堂だけれども、あまり目的もなくフィンランドへやってきたマサコさんがお店を手伝う頃には繁盛して終わる。
記念すべきかもめ食堂第一号のお客さんは、日本かぶれ(でオタク?)の豚美(トンミ)くん。彼が毎日コーヒーを飲んでいたのと、焼きたてのシナモンロールの香りにつられて地元の人がお店に入るシーンのせいか、見終えた後、無性にコーヒーとシナモンロールが食べたくなった。でも、近所のパン屋さんにはシナモンロールが無かった。残念。仕方が無いので別のパンで済ませたけれども、おいしいパンとホットコーヒーで、久しぶりに気持ちが満たされた気分になった。